学校評価書

令和3(2021)年度 下関国際高等学校 学校評価書        校長( 上田 晃久 )

1    建学の綱領

1、学徒の人格を陶冶し豊かな教養の基盤を培う
2、真理を探究し、正義を愛し社会に貢献する人間を育成する
3、自主・自立の精神に充ち自他の敬愛と協力によって文化の創造と発展に寄与する人材を育成する
 

2    校   訓

校訓 「自主、連帯、創造」
 

3    学校教育方針

○連帯感を培い、思いやりのある豊かな人間性を育てる。
○身体を鍛え、ねばり強い精神を養う。
○学力を高め、技術を磨き、逞しい生活力をつける。
 

4    本年度の重点努力目標

  『凡事徹底』
(1) 基礎学力の向上並びに主体的・対話的で深い学びの推進
    ・授業第一、50分をフルに活用した授業展開
    ・少人数指導並びに習熟度別クラス編成による指導の充実
    ・コース選択制の推進(コース主任を中心とした集団指導体制の強化)
    ・「基礎総合」による基礎・基本の確実な定着
    ・ICT機器を活用した授業の工夫・改善
(2) 基本的な生活習慣の確立
    ・自己肯定感、自己有用感、自己達成感、自己指導力の育成
    ・協働体制による粘り強い指導(中途退学者0)
    ・保護者、学年、教育相談等との連帯強化
    ・規範意識の向上
    ・コミュニケーション力の向上
(3) 教職員の協働体制による組織力の向上
    ・各分掌やコース、学年の目標管理による共通理解と協働実践
    ・生徒一人ひとりの希望に添った進路実現へのサポート
(4) 綱紀保持
    ・飲酒運転の防止       ・体罰等の禁止
    ・ハラスメントの防止     ・交通事故の防止
    ・個人情報の厳正な管理    ・学校施設、設備の管理の徹底 等
 

5    生徒在籍・募集状況        生徒在籍 令和3年5月1日現在

(1)全日制課程

ア 学則定員 360名
在籍   281名  /  普通科   175名     電子機械科   106名
イ 募集定員 120名  /  普通科   70名     電子機械科   50名
入学生 102名
普通科   63名(男子48名 女子15名)
〔キャリアデザインコース37名 アスリートコース 26名〕
電子機械科   39名(男子38名 女子1名)
〔機械コース18名 自動車コース21名〕
 
7    部門別評価
※表は横スクロールしてご覧ください。



評価目標 具体的評価項目





評価目標の達成状況の診断・分析 学校関係者からの
意見・要望書






(教務)
村田
○基礎・基本の定着
○教育内容の充実
○わかる授業の推進
・マナトレ指導による基礎基本の定着
・生徒による授業評価の活用
・教員相互研修・互見授業の推進
3 3  1年キァリアデザインコースでは学校設定科目の「基礎総合」
を、週3単位(国・数・英)で実施し、各教科3人体制で指導
している。また、2学期以降は習熟度別編成を行い、自主的・
意欲的な生徒も出てきた。
授業評価に関しては、PC・タブレット等を活用したICTに
よる授業も展開されてきており、概ね好評価であった。次年度
以降は、生徒自身による活用にも対応していきたい。
初任から3年次までの教員一人一人に年2回の研究授業を実施、
授業力の向上を図っている。
 「学び直し」は、国際高校生にとっては
大切な学習内容と考える。これをきっかけ
にして、各生徒が学習意欲を高めてくれる
ことに期待したい。
研究授業による教員の資質・能力向上を
ぜひ、図っていただきたい。教員間による
互見授業(授業公開)も考えてみてはどうだ
ろうか。
B




(生徒)
日比
○あいさつや礼儀作法の励行
○身だしなみの徹底
○規範意識(マナー・ルールの
遵守)の醸成
・職員室入室時の服装や言葉遣いの礼
儀作法
・定期検査(服装・頭髪点検状況)
・予鈴での授業準備と黙想
・校内外での巡視指導(交通安全・あ
いさつ運動など)
3 3  落ち着いた生活態度で、服装・頭髪での違反も激減している。
部活動生を先頭に一般生徒も立ち止まって挨拶をする生徒が増
えた。また、巡視報告と定期検査に関しては予定通り実施でき
た。携帯電話の指導については今後も継続していきたい。
挨拶の励行や礼儀作法についても、校内だけでなく、校外でも
できることが来年度の目標である。。
 生徒指導で基本となる「教員間の共通
理解」が、保護者への信頼関係の鍵になる
と考える。
挨拶は部活動生を筆頭に一般生徒も気持
ちよいあいさつができている。また、頭髪・
服装ついてもきちんとした身だしなみの生
徒が増え。評価できる。
B




(生徒)
中屋
○学校行事の充実
○ボランティア活動への参加
○部活動の充実
・学校行事への取り組み
・生徒会活動の充実
・清掃活動や通学路のゴミ収集活動
・部活動加入率の向上
3 3  コロナ禍の中、学校行事について、下高祭、クラスマッチ、
体育記録会など生徒会を中心に企画・立案し、新しい生活様式
に対応できる行事を開催するなど、自主的に創意・工夫をし学
校全体に活力がみなぎった。
コロナ感染症のため、校外ボランティアが出来なかった。
部活動は運動部の活躍など躍進の1年であったが、女子の加入
できる部活動が必要である。
 部活動、特に運動部の活躍が全国から注
目されており、気持ちが良い。この勢いを
校内での特別活動や校外ボランティアなど
多方面にも生かせればと考える。
B




(生徒)
宮田
○人権教育の推進
○いじめ・いじりの未然防止
とその対応
○体罰の禁止
・LHRやSHRでの対策などの取組
み状況
・いじめ・いじり及び体罰アンケート
調査結果などの活用
・問題発生時の迅速な対応、問題解決
3 3  月1回、学期1回のいじめアンケートを継続して実施すること
で、問題の未然防止や早期発見に役立っている。また、生徒へ
の意識付けにも効果が認められ、実態把握の一助になっている。
人権教育の推進として、学校生活の中で自らの大切さや他の人
の大切さを実感できる状況での実践的な指導法を共有・伝達し
ていくことが課題目標である。
 人権問題は、学校教育以前の「ヒト」と
しての教育である。是非とも「弱者」に寄
り添うことのできる教育の実践をお願いし
たい。
B




(進路)
○キャリア教育体制の見直し
○就職指導の充実
○進学指導の充実
・進路部と連携した各担任や学年会での
キャリア教育の見直し・実施状況
・3学年の就職・進学状況(就職率
100%)
4 4  コロナウィルスの蔓延により、当初予定していた「しものせ
き未来 創造 job フェア」、「仕事体験型県内進学フェア」、「進
路セミナー」等に生徒を参加させることができなかった。その
かわりに個人面談の回数を増やし、進学先や企業の魅力ある情
報を生徒に伝え進路意識を高めるようにしている。
進路部が各担任と、生徒一人ひとりの進路について情報を共有
すると共に能力や適性等に基づいた指導を行い、就職(学校推
薦)・進学とも100%を達成することができた。
 今の下関国際高校の強みは、やはり「出
口保障100%」である。来年度も早い時
期での達成に期待したい。
また、並行して多様化してきた進路に
対し、進学指導も新たな国際高校の課題で
ある。しっかり取り組んでもらいたい。
B




(保健
環境)
宮下
○心身の健康と安全
○体力の向上
○欠席・遅刻・早退状況
(基本的な生活習慣の確立)
・保健室利用状況
・スポーツテストの総合判定状況
・日々の学校・授業への出席状況
3 3  相談を目的に保健室を利用する生徒が多く、限られた時間と
場所での対応のため不十分なこともあった。教育相談室の必要
性を感じた。
スポーツテストに関しては、総合評価C・Dの生徒が多く、A
の生徒は学校全体で少数しかいなかった。アンケートによると
運動を習慣的に行わない、朝食・睡眠を十分にとらない生徒が
多かった。生活習慣の改善が、生徒の健康と出席状況の向上に
つながると考えられる。
 生徒の実態から考えると、教育相談活動
の更なる充実をお願いしたい。
基本的な生活習慣が確立されていない生
徒に対する保健面からの支援・指導が必要
と思われる。
B




(生徒)
守田
○相談体制の充実
○特別支援教育の確立
・スクールカウンセラーの活用状況
・クラス担任への悩み相談状況
・支援を必要とする生徒への対応状況
4 3  SCの先生も月2回来校していただき、カウンセリングを希
望する生徒や保護者、教員からの相談も増えてきた。コロナ対
策のため、Zoomを利用したカウンセリングを実施するなど、積
極的に相談活動に取り組んだ。しかし、限られた時間の中での
対応のため、長期欠席者や不登校生徒に対し、家庭訪問等踏み
込んだ対応が困難であった。
また、配慮が必要な生徒へ組織的に対応するためにも、来年
度は研修を行い、教員のスキル向上を目指したいと考える。
 多様な生徒が入学して、教育相談活動の
充実を図っていきたいものである。これも
信頼できる国際高校づくりの重点課題の一
つと考える。
養護教諭からの情報提供が増え、教員研
修の充実を望む。
B




(広報)
川本
○普通科コース選択制の充実
○広報活動の工夫
○学業特待制度の周知徹底
・関係機関との連携および特色ある
活動の計画
・HP、パンフレットの充実
・学校説明会、入試説明会の実施
・オープンスクールの充実
3 3 ・普通科のコース選択制が本格的に始動した。日頃の活動をH
Pに発信することができた。中学生の目に留まるためには、さ
らなる情報発信の工夫が必要である。
・中学生および保護者が高等学校に求めるものを把握できるよ
う、中学校との関わり、情報交換を深めていきたい。中学校で
開催される学校説明会では中学生にとって有意義な時間となる
ような話をしていきたい。
・オープンスクールに参加してくれた中学生が入学に結びつい
てくれている。内容には中学生・保護者ともに満足度が高い。
オープンスクールの参加につながるような働きかけの工夫が必
要である。
 「体験入学」参加生徒の新入学生として
結びついてきていることは、下関国際高校
が評価されてきていることの裏付けともな
ることである。この機会をチャンスととら
え、生徒募集にもうひと頑張り期待したい。
B







○学校行事の見直し
○校務組織と業務の見直し
○休暇や回復措置の積極的な
取得
・年間行事予定の見直しと計画化
・校務分掌の組織化と業務の見直し
・教職員に対し、積極的な休暇・回復
措置の取得
4 3  新型コロナ感染症のため、行事が中止や短縮されたため、見
直しが出来なかった、来年度への課題としたい。
分掌の組織化、業務見直しを徐々に行った。来年度、一層の見
直し検討を行っていきたいと考える。
教職員については疲労、ストレスが溜まらないよう積極的に休
暇・回復措置を取ってもらうようにしている。
 「働き方改革」など、今注目されている
校務組織の見直しなど教職員に対し過重負
担ストレスが溜まらないよう配慮するとと
もに、積極的に休暇・回復処置がとりやす
い職場環境を実現していただきたい。
B
「実行度」・「達成度」評価基準
4:十分、実行できた・達成された (80~100%)
3:ほぼ、実行できた・達成された (60~79%)
2:やや、不十分であった (30~59%)
1:不十分であった (0~29%)
「学校関係者評価」評価基準
A:十分、評価できる(80~100%)
B:評価できる(50~80%)
C:来年度に期待したい(50~80%)